特撮(とくさつ)は、2000年に筋肉少女帯を脱退した大槻ケンヂが中心となって結成した、日本のロックバンド。
メンバー
- 大槻ケンヂ(おおつき ケンヂ、1966年2月6日 - )
- バンドのリーダーで、ボーカル担当。東京都中野区出身。ほとんどの曲で作詞をしている。
- 三柴理(みしば さとし、1965年1月15日 - )
- ピアノ及びキーボード担当。東京都港区出身。大槻の作った筋肉少女帯の13期から21期までのメンバーであり、現在も再結成した同バンドで、サポートメンバーとして参加している。
- NARASAKI(ナラサキ、本名:奈良崎伸毅、1969年4月3日 - )
- ギター及びサウンドプロデュース担当。東京都多摩地区出身。COALTAR OF THE DEEPERSのリーダーでもあり、ボーカル・ギター・ベース・プログラミングをつとめるほか、Sadesper Recordや、多方面への楽曲提供などでも活動している。
- ARIMATSU(アリマツ、本名:有松博、1971年12月8日 - )
- ドラム担当。東京都葛飾区出身。VAMPSのサポートドラマーとしても活動している。
サポートメンバー
- RIKIJI(リキジ、本名・増田力司、1971年1月11日 - )
- ベース担当。オブリヴィオン・ダストのメンバー。「パナギアの恩恵」発売記念ツアーよりサポートとして参加。
- 高橋竜(たかはし りょう、1965年4月22日 - )
- ベース担当。東京都目黒区出身。内田脱退後から現在に至るまで、長年に渡りサポートとして参加。大槻ケンヂと絶望少女達の音源にも参加している。
- 佐藤研二(さとう けんじ)
- ベース担当。「ジェロニモ」、「ヌイグルマー」のレコーディングに参加。[マルコシアス・バンプ]、大槻が参加していたバンド「電車」のメンバー。
- 村井研次郎(むらい けんじろう、1974年6月15日 - )
- ベース担当。神奈川県横浜市出身。cali≠gariのメンバー。「オムライザー」のレコーディングに数曲参加。COALTAR OF THE DEEPERSのサポートや、大槻ケンヂと絶望少女達の音源に参加している。
- 長谷川正(はせがわ ただし、生年非公開11月16日 - )
- ベース担当。千葉県出身。Plastic Treeのメンバー。高橋の代わりとして、臨時でライブに数回参加。
旧メンバー
- 内田雄一郎(うちだ ゆういちろう、1966年2月8日 - )
- ベース担当。東京都中野区出身。1982年大槻と筋肉少女帯(筋肉少年少女隊)を結成。唯一、筋肉少女帯を離れたことのないオリジナルメンバーである。
来歴
1999年に筋肉少女帯を脱退した大槻は、古くからの盟友といえる内田雄一郎・三柴理と共に新たなバンド特撮を立ち上げる。オーディションでCOALTAR OF THE DEEPERSのギタリスト、NARASAKIを採用。ドラマーはNARASAKIの紹介により有松博に決まる。メンバー全員がそろったのはプリプロダクションの当日であった(余談だが、大槻は当初、有松博の刺青が怖いと言って加入を渋っていた)。
2000年初頭、シングル『アベルカイン』でメジャーデビュー。続いて1stアルバム『爆誕』をリリース。NARASAKIのラウドなディストーションギターが主張する「ジャップ・ハードコア」(NARASAKI談)と、スムーズ・ジャズ(「美少年で探偵でS」)、ミニマル(「マリリン・マラソン」)、ブルース(あんぜんバンドのカヴァーである「13階の女」)、パワー・バラード(「テレパシー」)などバラエティに富む内容で、大槻曰く「かなりの自信作」となった。ツアーは当初の動員見込みを大幅に上回り大盛況で終了するが、その後、内田が脱退してしまう。
10月には2ndアルバム『ヌイグルマー』リリース、前作の路線を引き継ぎつつ、佐藤のプレイを反映するようなファンク(「企画物AVの女」)の他フォーク(「アザナエル」)やプログレ(「ゼルダ・フィッツジェラルド」)的な要素も加わり、クラシックの翻案(アルバート・ケテルビーの「ペルシャの市場にて」)も収められる。
2001年に3rd『Agitator』をリリース。特撮の特徴であるデスでハードコアなパンク路線を極めると同時に、ヒップホップ調のヘヴィ・ロック(「ヨギナクサレ」)、ジャングル・ビート(休みの国のカヴァーである「悪魔巣取金愚」)、レゲエやブギー(「人間以外の俺になれ」)、「80年代アイドル青春歌謡」(「うさぎ」・大槻談)、「ジャンクでポジパンでお経」(「人狼天使」・NARASAKI談)など、様々な音楽性を取り入れた転換作となる。
2002年ベスト盤『初めての特撮 BEST vol.1』をリリースするが、この作品を最後に徳間ジャパンとの契約が終了、インディーズに活動の場を移す。
2003年の暮れに2年ぶりとなる4thアルバム『オムライザー』をリリース、この作品から次第にポップな曲調を見せ始める。
2004年には『夏盤』をリリース(大槻の詩集付属音源のリマスタリング作を含めた企画盤)。
2005年には6thアルバム『綿いっぱいの愛を!』をリリース、三柴が「さらばマトリョーシカ」で「 新東京正義之士」以来、20年ぶりくらいにメインボーカルをとった。
2006年、筋肉少女帯再結成。メインボーカルの大槻がそちらに専念したことにより特撮は充電期間に入る。なおこの時期もNARASAKIは大槻のソロ楽曲のサウンドプロデュースに参加し、三柴は筋肉少女帯にサポート参加、また特撮チームはアニメ「さよなら絶望先生」シリーズに「大槻ケンヂと絶望少女達」として主題歌を提供している。
2011年4月1日午前2時55分に、puku1048というIDでUstreamにアップロードされた動画にて、再始動ライブツアーが告知された。また前述の「…絶望先生」のBlu-ray BOXテーマソング、及び同作者の原作によるOVA「かってに改蔵」の主題歌を発表し、6月には特撮名義では6年ぶりとなるセルフカヴァーアルバム「5年後の世界」をキングレコードから発売された。
2012年12月12日、オリジナルアルバムとしては7年ぶりとなる『パナギアの恩恵』を発表、それに伴う年明けのライヴツアーが決定した。
2016年2月3日、3年2ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバム『ウインカー』をリリース。
2019年7月15日、パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された所属レーベルのEVIL LINE RECORDS主催のフェス『EVIL LINE RECORDS 5th Anniversary FES.“EVIL A LIVE” 2019』に出演。特撮×ももいろクローバーZによるフェス限定の新録コラボ楽曲『パーティーは今』も披露された。
2019年8月16日、約2年1ヶ月ぶりとなるワンマンライブ “特撮2019 LIVE「特撮・夏のデビル~スリーストーリーズ発売記念LIVE !」”が東京・LIQUIDROOMにて開催。会場限定シングル『スリーストーリーズ』をリリース。
2020年、「T-20 特撮デビュー20周年記念LIVE LIQUID・TRAD・HEAVEN’S ROCK」のライブを予定していたが、新型コロナ感染症のため延期。チケットは払い戻しも可で、振替公演対象となった。
2021年5月12日、5年3ヶ月ぶりのニュー・アルバム『エレクトリック ジェリーフィッシュ』リリース。5月15日から26日にかけて、レコ発ライブを実施。5月26日の公演では、振替のチケットと新しいチケットが混ざる異常事態になった。
ディスコグラフィー
シングル
配信限定シングル
アルバム
オリジナルアルバム
ベストアルバム
新録+セルフカヴァーアルバム
映像作品
参加作品
脚注
外部リンク
- 特撮 Official WEB Site
- 特撮 | EVIL LINE RECORDS 公式ニュースマガジン
- StarChild:大槻ケンヂと絶望少女達
- 大槻ケンヂ公式ウェブ
- COALTAR OF THE DEEPERS
- SATOSHI MISHIBA OFFICIAL
- Arimatsu (Arimatsu) - Facebook
- 筋肉少女帯 -Official Web Site-




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