井口 良香(いぐち よしか、1887年(明治20年)7月1日 - 没年不明)は、日本の実業家。蛟河商工公会理事。満州国協和会蛟河県(旧・額穆県)本部委員。
族籍は佐賀県士族。弟は日東製粉元社長の井口良二。衆議院議員で第27代自由民主党総裁かつ第100代内閣総理大臣岸田文雄の母方の大伯父。
経歴
佐賀県唐津市大字唐津出身。佐賀県士族・井口兆之助の長男として生まれる。
1906年(明治39年)下関商業学校を卒業後、特産貿易商・岩城商会に入社。その後、唐津・上海・芝罘・青島・大連各支店を歴任。1919年(大正8年)(または1920年(大正9年)とも)、同商会の合資会社への改組とともに代表社員に就任。
1934年(昭和9年)独立創業。糧桟(中国東北部の特産物である大豆や高粱の集荷・保管・販売に携わる業者)として、蛟河県糧桟や岩城糧桟を創立した。また蛟河日本人会副会長も務めた。宗教は禅宗。
家族
井口家
- 父・兆之助
- 母・繁子(佐賀県士族・戸川俊雄の長女、唐津神社宮司を代々務める戸川家の出身)
- 妻・エイ(佐賀県人・尾上卯太郎の長女)
- 長男・良隆(大連商業卒)
- 次男・良康(大連商業卒、岩城糧桟支配人)
- 三男・純輔
- 次女・廣子(大連昭和高女卒)
- 三女・貞子
- 長弟・良二
- 次弟・良庫
- 末弟・四男造
- 長妹・キマ
- 次妹・トク
- 末妹・ユウ
脚注
参考文献
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第14版 外地・満支・海外篇』帝国秘密探偵社、1943年。
- 人事興信所編『人事興信録 6版』人事興信所、1921年。
- 満蒙資料協会『満州紳士録』1943年。




