U31A形コンテナ(U31Aがたコンテナ)は、1988年度に登場した、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している20 ft級・標準内容積31 m3の私有コンテナ(ドライコンテナ)である。
概要
本形式の数字部位 「 31 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積31 m3の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積30.5 m3 - 31.4 m3の間に属するコンテナが対象となる。また形式末尾のアルファベット一桁部位「A」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が「普通品の輸送」を表す記号として付与されている。
特記事項
- 日本国有鉄道時代に運用されていたUC5形の後継形式として全国的に使用されている。
- カンガルーライナーNF64
- 愛知県/名古屋(タ) ⇔ 福岡県/福岡(タ)間で、2021年3月29日より特定時間帯の貨物列車24両編成のうち、往復ともに夫々で16両分の枠を西濃運輸専用枠として通年を通して借り上げた。この16両の借り上げ枠で、片道辺り30 ft級の各種コンテナ(現在は、汎用コンテナのみ)を、最大32個(往復64個)輸送する計画として名付けられた。『 NF64 』の由来は、ローマ字読みで名古屋と、福岡との頭文字に、往復で64個運べると言う意味合いを組み合わせている。
番台毎の概要
0番台
- 1 - 68 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 69 - 73 : 水島臨海鉄道所有。総重量11.5 t。
- 74 - 78 : 水島臨海通運所有。総重量11.5 t。
- 79 - 92 : 中央通運所有。総重量11.5 t。
- 93 : (不明)
- 94 - 96 : 水島臨海鉄道所有。総重量11.5 t。
- 97 - 99 : 水島臨海通運所有。総重量11.5 t。
- 100 - 105 : 西濃運輸所有。自重2.5 t : 総重量4 t。 ※ハンガーコンテナ仕様。
- 106 - 110 : 中央通運所有。総重量11.5 t。
- 111 - 116 : 福山通運所有(中外物流借受)。総重量12.3t。
- 117・118 : (不明)
- 119 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 120・121 : (不明)
- 122 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 123 : (不明)
- 124 - 132 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 133 : (不明)
- 134・135 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 136・137 : (不明)
- 138 - 144 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 145 : (不明)
- 146 - 152 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 153 - 155 : (不明)
- 156 - 158 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 159 : (不明)
- 160 - 164 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 165 : (不明)
- 166 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 167 : (不明)
- 168 - 172 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 173 : (不明)
- 174 - 198 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 199 - 201 : (不明)
- 202 - 204 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 205 - 209 : (不明)
- 210 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
- 211 - 216 : 松岡満運輸所有。総重量12.3 t。
- 217・218 : (不明)
- 219 : 松岡満運輸所有。総重量12.3 t。
- 220 - 223 : (不明)
- 224 - 240 : 松岡満運輸所有。総重量12.3 t。
- 241 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。後に日本石油輸送所有へ変更。
- 242・243 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。
- 244 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。後に日本石油輸送所有へ変更。
- 245 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。後に日本石油輸送所有(堀場製作所借受)へ変更。
- 246 - 250 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。
- 251 - 281 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 282・283 : (不明)
- 284 - 290 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 291 - 299 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。
- 300 : 秋田運送所有(二ツ井パネル借受)。総重量12.3 t。
- 301 - 319 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 320 : (不明)
- 321 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 322 : (不明)
- 323 - 328 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 329 : (不明)
- 330 - 342 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 343 : (不明)
- 344 - 350 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 351 - 354 : 日通商事所有(アクロストランスポート借受)。総重量12.3t。
- 355 - 369 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 370 : (不明)
- 371 - 378 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 379・380 : (不明)
- 381・382 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 383 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
- 384 - 392 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 393 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
- 394 - 416 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 417 : (不明)
- 418 - 423 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 424 : (不明)
- 425 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 426 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
- 427 - 434 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 435・436 : アクロストランスポート所有。総重量12.3 t。
- 437 - 456 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 457 : 中央通運所有。総重量11.2t。
- 458 : 中央通運所有(東芝物流借受)。総重量11.2 t。
- 459 - 497 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 498 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
- 499 - 511 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 512 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
- 513 - 542 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 543 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
- 544 - 583 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
- 584 - 588 : アクロストランスポート所有。総重量12.3 t。
- 589 - 638 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。「カルちゃん」の印刷がある。
- 639 - 688 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。
- 689・690 : 鳥取県所有。鳥取県原子力防災資機材コンテナ。
- 691 - 715 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。「カルちゃん」の印刷がある。
- 716 - 740 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。
- 741 - 790 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。「カルちゃん」の印刷がある。
- 791 - 990 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。639 - 688、716 - 740とはカンガルーのロゴの場所が異なる。また790-890の2020年に製造されたグループは一部『カンガルーライナーNF64』向けに製造されている。
5000番台
- 5001・5002 : 日輸所有。総重量13 t。
脚注
出典
参考文献
- 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。
- 『トラベルMOOK 新しい貨物列車の世界』交通新聞社、2021年10月28日。ISBN 978-4-330-05421-6。
関連項目
- JR貨物のコンテナ形式


