有卦絵(うけえ)とは江戸時代末期から明治時代にかけて描かれた浮世絵版画の一種類である。

概要

陰陽道において、人の生年の干支を吉凶に当てはめ、それぞれを有卦、無卦と呼ぶ。有卦に入ると、七年間は幸運な時期が続き、その後、五年間は不運となるといわれる。この有卦に入った人物に贈られたり、その人物が飾ったという縁起が良い浮世絵を有卦絵という。

主に福に繋がる富士山、福助、福禄寿、福寿草、藤、筆、瓢(ふくべ)などの「ふ」がつく事物が描かれている。

作品

  • 4代目歌川国政 「ふの字尽しなぞなぞ合」 大判
  • 歌川芳綱 「金性(きんしょう)の人うけニ入」 大判
  • 歌川芳藤 「福助図」 大判
  • 歌川芳藤 「寿老図」 大判

参考文献

  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』第3巻 大修館書店、1982年
  • 松村明監修 小学館国語辞典編集部編 『大辞泉』第二版 小学館、2012年

関連項目


さいたま市大宮盆栽美術館

「福」を呼び込め!陰陽道から生まれた幸運を祝う浮世絵「有卦絵」とは【前編】 アート 日本画・浮世絵 歴史・文化 Japaaan ページ 2

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「有卦」(うけ)の意味

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