ヤエヤマヒメウツギ(八重山姫空木、Deutzia yaeyamensis)とは、アジサイ科ウツギ属の落葉低木。別名ヤエヤマウツギ(八重山空木)。

概要

日本固有種で沖縄県の西表島のみに分布する。主に、日当たりの良い河川沿いの崖に生育する。

落葉低木。樹高は1m程度。葉は対生、楕円形~卵形で、ウツギ属の中では大きく長さ5~13cm、先端は鋭く尖り、基部は心形、葉縁には細かい鋸歯があり、裏面に星状毛が生える。花期は春。花序は円錐花序で、茎の頂端に5~10個の花が付く。花は白色。

保護上の位置づけ

絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)

2007年版レッドリストより「準絶滅危惧」から「絶滅危惧IA類」にあがった。

生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。

  • 沖縄県:絶滅危惧II類

参考文献

  • 沖縄県文化環境部自然保護課編 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、2006年。
  • 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会、1997年。

外部リンク

  • 西表植物図鑑 - ヤエヤマウツギの写真

ヒメウツギ

ヤエヤマヒメウツギ 南嶋から2

ヒメウツギ 里山再生計画

ヤエヤマヒメウツギ 南嶋から

樹木写真ヒメウツギ