ジェームズ・ワン(James Wan、温子仁、1977年2月27日 - )は、オーストラリアの映画プロデューサー、映画監督、脚本家。ホラーやスリラー、ミステリーなどの分野で活動している。
来歴
中国系の子としてマレーシア・クチンで生まれ、幼少期にオーストラリアのパースへ移住。11歳頃から映画の道を志し、メルボルンのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)へ進学。同大学でリー・ワネルと親友になり、2人で映画製作をするようになった。長編映画『ソウ』の企画を実現するため脚本を書き上げ、少ない予算で8分間のパイロット版DVDを制作して映画会社に売り込んだ。無名の青年の作品だが脚本を売り込むのが目的ではなく、ワンが監督を務めワネルがアダム役を演じるという条件を譲らなかったため賭けに近い行動だったが、唯一エヴォリューション・エンターテインメントのグレッグ・ホフマンがこの条件を受諾したため長編映画の製作が実現した。低予算のため18日間という短期間で撮影された『ソウ』は、2004年1月にサンダンス映画祭で上映されると熱狂的に支持され、波及効果で同年5月にはカンヌ国際映画祭でも上映されたのがきっかけとなり世界各国から買い付けが殺到した。
デビュー作は低予算ながら斬新なストーリー展開が評判となりシリーズ化され、2作目以降はプロデューサーとして参加している。2007年には3年ぶりの監督作『デッド・サイレンス』が公開された(日本公開は2008年3月22日)。
以降もホラー映画に関わることが多かったが、2013年に「もうホラージャンルの映画とは関わらない。『死霊館』と『インシディアス 第2章』が僕の最後のホラー映画だ」と発表。しかし、2014年10月に撤回し『死霊館』の続編『死霊館 エンフィールド事件』の監督に就任した。
2015年には『ワイルド・スピード SKY MISSION』を監督。ワイルド・スピードシリーズ及びワンの監督作の中で全米・全世界ともに最高興行収入を記録。
2018年にはDCEU映画『アクアマン』を監督。DC原作の映画の中で歴代最高の全世界興行収入に導いた。
人物
- 尊敬する監督はデヴィッド・リンチとダリオ・アルジェント。チャンスを与えてくれたグレッグ・ホフマンは『ソウ』の公開翌年に亡くなったが、ワンは感謝の意を表している。日本の監督では塚本晋也など。
- 好きな映画はジャン・コクトー監督の『美女と野獣』(1946年)とスティーヴン・スピルバーグ監督の『激突!』(1972年)。
- 2019年6月22日イングリット・ビスと婚約。同年11月に結婚。
製作作品
テレビ
シリーズ
脚注
外部リンク
- ジェームズ・ワン - allcinema
- ジェームズ・ワン - KINENOTE
- James Wan - IMDb(英語)

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