あなたと夜と音楽と(ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック、英語: You and the Night and the Music)は、ハワード・ディーツ作詞、アーサー・シュワルツ作曲によるジャズ・スタンダード。
概要
1934年のミュージカル『リベンジ・ウィズ・ミュージック』のために書き下ろされた楽曲で、主役を務めたリビー・ホルマンが歌った。『リベンジ・ウィズ・ミュージック』はそれまでのレヴュー形式のミュージカルではなく、全編を通じて一貫したストーリーが進行する「ブック・ミュージカル」として最初のミュージカルとされる。また、1953年のフレッド・アステア主演映画『バンド・ワゴン』でも使用された。
ピアノ・トリオなどによる器楽演奏だけでは、美しくも哀愁を漂わせるメロディであるが、歌詞の内容は「夜、音楽が流れる場所で、あなたが私の傍にいてくれれば、2人の恋は燃え上がることだろう」という直接的な情熱の歌であり、歌詞と曲を合わせることで印象が変わってくる。
代表的な演奏
- 『アラウンド・ミッドナイト』(ジュリー・ロンドン、1960年) - スウィングアレンジなビッグバンドの演奏でジュリー・ロンドンが気怠そうに歌うのが夜の大人の世界をかもしだす。
- 『インタープレイ』(ビル・エヴァンス、1962年) - エヴァンスのソロは無論のこと、フレディ・ハバード、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジム・ホールらのソロも熱く、ギターをホーンのように扱うアレンジも特徴的。
- 『あなたと夜と音楽と〜アナザー・スタンダード』(ボブ・バーグ、1997年) - 転調したメロディを挟み込む、テンポを急速にするといった「新しい」曲に仕上げているほか、アドリブの気合も入っている。
- 『Pointless Nostalgic』(ジェイミー・カラム、2002年) - ジェイミー・カラムのメジャーデビューアルバムの1曲目であり、若々しく粗削りではあるが、ロック世代によるパワーが漲る。
出典
![ビル・エヴァンス・トリオ / あなたと夜と音楽と [廃盤] 録音を聴く](https://pds.exblog.jp/pds/1/201504/27/11/b0109511_15242087.jpg)



