谷風(たにかぜ)は、大日本帝国海軍の駆逐艦で、江風型駆逐艦の2番艦である。同名艦に陽炎型駆逐艦の「谷風」があるため、こちらは「谷風 (初代)」や「谷風I」などと表記される。
艦歴
1916年(大正5年)5月12日製造訓令。1917年(大正6年)9月20日、舞鶴海軍工廠で起工。1918年(大正7年)7月20日午前10時35分進水。1919年(大正8年)1月30日竣工。
1935年(昭和10年)4月1日除籍。1940年(昭和15年)4月1日、廃駆逐艦第19号と仮称。呉及びその周辺で回天の練習船、防波堤として使用、戦後解体。
艦長
※『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。
- 艤装員長
- 小沢潔 少佐:1918年7月2日 - 9月10日
- (兼)小沢潔 少佐:1918年9月10日 -
- 駆逐艦長
- 小沢潔 少佐:1918年9月10日 - 1919年4月1日
- (心得)小沢潔 少佐:1919年4月1日 -
- 後藤章 中佐:1919年12月1日 - 1920年11月15日
- (兼)岡本郁男 中佐:1920年11月15日 - 12月1日
- 岩村兼言 中佐:1920年12月1日 - 1921年12月1日
- 若山昇 中佐:1921年12月1日 - 1922年12月1日
- 長井実養 中佐:1922年12月1日 - 1923年11月1日
- (心得)染河啓三 少佐:1923年11月1日 - 12月1日
- 染河啓三 中佐:1923年12月1日 - 1924年12月1日
- (兼)杉本嘉多雄 少佐:1924年12月1日 - 1925年6月1日
- 丸山良雄 少佐:1925年6月1日 - 8月20日
- 横山徳治郎 少佐:1925年8月20日 - 10月15日
- 中原達平 少佐:1925年10月15日 - 12月1日
- 清水長吉 少佐:1925年12月1日 - 12月7日
- 鈴木田幸造 少佐:1925年12月7日 - 1926年10月15日
- 後藤鉄五郎 少佐:1926年10月15日 - 1927年12月1日
- 神山徳平 少佐:1927年12月1日 - 12月15日
- 福原一郎 少佐:1927年12月15日 - 1929年11月30日
- 藤田俊造 少佐:1929年11月30日 - 1931年11月2日
- 村上暢之助 少佐:1931年11月2日 - 1932年4月1日
脚注
注釈
出典
参考文献
- 浅井将秀/編『日本海軍艦船名考』東京水交社、1928年12月。
- 海軍省/編『海軍制度沿革 巻十の1』 明治百年史叢書 第182巻、原書房、1972年4月(原著1940年)。
- 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年 ISBN 4-7698-0386-9
- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
- 『日本駆逐艦史』 世界の艦船 1992年7月号増刊 第453集(増刊第34集)、海人社、1992年。ISBN 4-905551-41-2。
- 『世界の艦船増刊第107集 日本駆逐艦史』、海人社、2012年12月。
- 日本舶用機関史編集委員会/編『帝国海軍機関史』 明治百年史叢書 第245巻、原書房、1975年11月。
- COMPILED BY SHIZUO FUKUI (1947-04-25). JAPANESE NAVAL VESSELS AT THE END OF WAR. ADMINISTRATIVE DIVISION, SECOND DEMOBILIZATION BUREAU (福井静夫/まとめ『終戦時の日本海軍艦艇』第二復員局、1947年04月25日)
- 福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1。
- 牧野茂、福井静夫 編『海軍造船技術概要』今日の話題社、1987年5月。ISBN 4-87565-205-4。
- アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)
- 『大正7年 公文備考 巻20 艦船1/駆逐艦浦風、江風、製造(2)』。Ref.C08021104500。
- 『大正8年 公文備考 巻18 艦船1/駆逐艦谷風製造一件』。Ref.C08021311200。
- 『恩給叙勲年加算調査 下巻 除籍艦艇 船舶及特務艇 昭和9年12月31日/除籍艦艇/駆逐艦(1)』。Ref.C14010005900。
関連項目
- 大日本帝国海軍艦艇一覧



